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税理士事務所

女性役員が産休を取得したら役員給与はどうなる?税務上のポイントを解説

女性役員の活躍が広がる今だからこそ知っておきたい制度
近年、女性管理職や女性役員の登用が進み、経営の現場でも女性が重要な役割を担う企業が増えています。
それに伴い、「役員が産休を取得する」というケースも珍しいものではなくなりました。
そこで経営者からご相談いただくことがあるのが、
**「産休中は役員給与を減額しても大丈夫なのか?」**
という疑問です。
役員給与は、通常、事業年度の途中で自由に変更することはできません。しかし、一定の要件を満たせば、途中で変更しても税務上認められるケースがあります。
今回は、そのポイントを分かりやすく解説します。
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## 役員給与は原則として途中で変更できない
法人税法では、毎月同額を支給する「定期同額給与」は、一定のルールを満たすことで損金算入が認められています。
そのため、会社の都合で年度途中に増額や減額をすると、税務上不利益を受ける可能性があります。
ただし、次のようなケースでは例外として変更が認められています。
* 事業年度開始から3か月以内の改定
* 臨時改定事由による改定
* 業績悪化改定事由による改定
今回のテーマである「産休」は、このうち**臨時改定事由**に該当する可能性があります。
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## 産休によって職務を行えなくなった場合は「臨時改定事由」に
国税庁のQ&Aでは、役員が病気で入院するなど、当初予定していた職務を遂行できなくなった場合には、臨時改定事由に該当すると示されています。
この考え方は、病気だけに限られるものではありません。
出産による産休によって、役員として予定していた業務の全部または一部を担当できなくなった場合も、基本的には同様の考え方が適用されると考えられます。
そのため、
* 産休開始時に役員給与を減額する
* 産休中は支給を停止する
* 復帰後に従来の金額へ戻す
といった対応は、実態に即したものであれば、臨時改定事由による改定として認められる可能性があります。
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## 大切なのは「実態」と「手続き」
ただし、「産休だから必ず認められる」というわけではありません。
税務上は、
* 実際に職務内容が変わっているか
* 業務の範囲がどの程度変更されたのか
* 役員給与の変更理由が明確か
といった実態が重視されます。
また、役員給与を変更する場合には、取締役会や株主総会で適切な決議を行い、その内容を議事録として残しておくことも重要です。
後から税務調査で説明できるよう、手続きを丁寧に進めておきましょう。
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## 人材を大切にする経営が企業の成長につながる
今回のテーマは税務の話ですが、その背景には働き方の多様化があります。
女性役員が安心して出産・育児と仕事を両立できる環境を整えることは、企業の持続的な成長にもつながります。
制度に合わせて柔軟に対応することは、単なる税務対策ではなく、人材を大切にする経営そのものです。
安心して働き続けられる会社づくりは、採用力や定着率の向上にもつながり、企業価値を高める大きな要素となるでしょう。
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## まとめ
女性役員が産休を取得し、当初予定していた職務を遂行できなくなった場合には、役員給与の減額や支給停止、復帰後の給与回復が「臨時改定事由」として認められる可能性があります。
ただし、重要なのは実際の職務内容の変更と、それを裏付ける適切な社内手続きです。
役員給与は法人税務の中でも判断を誤ると影響が大きい分野です。個別の事情によって取扱いが異なることもあるため、制度を正しく理解したうえで、税理士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
働き方が多様化する時代だからこそ、税務と経営の両面から柔軟に対応できる企業でありたいものです。

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