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税理士事務所

【令和9年から75万円控除へ】優良な電子帳簿は「途中から」では間に合わない?個人事業主が今から準備すべきポイント

令和8年度税制改正により、令和9年分以後の所得税では、青色申告特別控除の最高額が75万円となる制度がスタートします。
ただし、この75万円控除を受けるためには、「優良な電子帳簿」の保存など、新たな要件を満たす必要があります。
そこでよくいただく質問が、
**「令和9年の途中から優良な電子帳簿に切り替えれば75万円控除を受けられるのでしょうか?」**
というものです。
結論から言えば、**途中からでは間に合いません。**
今回は、個人事業主の方が押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。
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# 75万円控除を受けるための新しい要件
令和9年分以後、青色申告特別控除75万円を受けるためには、主に次の3つを満たす必要があります。
・複式簿記で記帳していること
・e-Taxで確定申告を行うこと
・仕訳帳・総勘定元帳を電子帳簿保存法に沿って保存していること
この3つがそろって初めて、75万円控除の対象となります。
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# 「優良な電子帳簿」は途中からではダメ
今回のポイントはここです。
電子帳簿保存法では、
**「最初の記録段階から一貫して電子帳簿の要件を満たして保存すること」**
が求められています。
つまり令和9年分であれば、
**令和9年1月1日から12月31日まで、一年間を通じて要件を満たしていること**
が必要です。
例えば、
・1月は通常の電子帳簿
・2月から優良な電子帳簿
という運用では、令和9年分の75万円控除は受けられないと考えられます。
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# なぜ「最初から」が重要なのか
電子帳簿保存法では、
・訂正・削除履歴が残ること
・一定の検索機能があること
・適正な保存体制で管理されていること
などが求められています。
これらは帳簿全体の信頼性を確保するための制度です。
そのため、年度の途中だけ要件を満たしても、「その年の帳簿全体」が優良な電子帳簿とは認められません。
制度としては、一年を通じた一貫性が重要視されています。
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# 今から準備しておきたいこと
令和9年を迎えてから準備を始めるのでは遅くなる可能性があります。
個人事業主の方は、今年中に次の点を確認しておくことをおすすめします。
### ① 会計ソフトが優良な電子帳簿に対応しているか
利用している会計ソフトが電子帳簿保存法の要件に対応しているか確認しましょう。
### ② 設定が有効になっているか
対応ソフトを利用していても、初期設定では要件を満たさないケースがあります。
訂正削除履歴や保存設定などが適切になっているか確認が必要です。
### ③ e-Taxで申告できる環境を整える
75万円控除にはe-Taxでの申告も要件となります。
マイナンバーカードや利用者識別番号なども事前に準備しておくと安心です。
### ④ 顧問税理士や会計事務所へ確認する
制度改正に合わせて運用方法が変わる場合があります。
「うちは75万円控除の要件を満たせる状態になっていますか?」
と一度確認しておくと安心です。
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# まとめ
令和9年からの75万円青色申告特別控除は、多くの個人事業主にとって節税効果の大きい制度です。
一方で、「年度の途中から優良な電子帳簿に切り替えればよい」という制度ではありません。
**令和9年1月1日から一年間を通じて、優良な電子帳簿として適切に作成・保存することが重要です。**
制度改正は、「あとで対応しよう」と思っていると、気づいたときには要件を満たせないことがあります。
今のうちから会計ソフトや運用方法を確認し、令和9年をスムーズに迎えられるよう準備を進めておきましょう。
節税のチャンスを確実に活かすためにも、制度を正しく理解し、早めの準備を心掛けることが大切です。


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